トップ > 1体のびよんびよん人形ができるまで
1つ1つの手作業からうまれる
あたたかい表情とその個性
1体のびよんびよん人形が、わたしたちの手元に届くまでThe progress of work
ハンガリーのいろいろなところで見かける木のお人形たち。1つ1つ職人さんたちの手によって丁寧につくられています。
これらのびよんびよん人形たちが作られている工程をこの目で見たいと思い、その工房まで、足を運んできました!
びよんびよん人形がつくられている工房を見学!
ブダペストからバスを乗り継いで2時間半。
ハンガリーの海・バラトン湖の近郊にある小さな村の一角に、その工房はあります。
村の中心の小さな教会。閑静な住宅地の中、うっかり見落としてしまいそうなお家がその工房でした。
木を加工して作る木製のおもちゃ作りが盛んなハンガリーで、その生産をどこよりも多く担っているのがこちらの村にある1つの工房です。
わたしたちが工房を訪れると、
早速工房を経営されているご家族が笑顔で気持ちよく迎えてくれました。
工房といっても従業員十数名を抱える一つの会社。
社長と奥様、そしてその娘さんと、ご家族みな親切に工房の中、作業場、木材や衣装がストックされている部屋などを案内してくださいました。
敷地内の中心には古い窯や井戸。聞いてみるとこれらの窯も井戸も今でも使用されているものだとのこと。
良いものであれば、古いものでも使い続けるところもハンガリーの良いところの1つですね。
工房内紹介① 木材とその加工
こちらの乾燥中の木材が、びよんびよん人形になる木材。
全てハンガリー産のブナの木とのこと。
これらの木材を全てこちらの工房で加工されているわけではないようで、
場合によってはハンガリー国内の別の工房にて加工される場合もあるようです。
これらが木材を加工したもの。
木のびよんびよん人形の顔や胴体、足や手などのパーツになります。
こちらがパーツの研磨機。商店街で見かけるガラガラのように回して使うようです。
研磨が終わったパーツに着色し、乾燥・組み立てと作業が進みます。
工房内紹介② 着色とパーツ作成
加工したそれぞれのパーツを着色するのも全てスタッフさんによる手作業。
天気の良い日に音楽を聴きながら、青空の下で作業している姿が素敵ですね。
ほんの一部のご紹介ですが、こちらがヒツジさんの人形の白い毛皮をカットするための道具。
細かい道具の発明が、それぞれの人形たちの手の込んだ仕上がりに繋がっているんですね。
工房内紹介③ 組み立て作業
作業場はこのようにスタッフさん個人個人に1つデスクが割り当てられています。
スタッフさん同士雑談しながらのんびりとした雰囲気で組み立て作業をしているようです。
トナカイの女の子に服を着せたり、亀の首にスカーフを巻いたり。
和やかに会話しながらも、テキパキと手を動かし、
次々とびよんびよん人形が出来上がっていきます。
こちらが完成したカメさんのびよんびよん人形。
びよんびよん人形だけじゃなく、木でできた他のおもちゃなども作っているそうです。
工房内紹介④ 完成したびよんびよん人形たち
このようにして手作業によってつくられているびよんびよん人形の種類もこんなにも豊富!
みんな笑顔でショーケースの中に並べられています。
コツカマチカが仕入れされていただいている種類もほんの一部中の一部でしかありません。
ときにはイベントごとなどで世界中から特別デザインの注文を受けることもあるそうです。
こちらのペンギンさんや民族衣装のカップルもその1つ。
凝った衣装の特注品もいくつかあるみたいです。
工房見学を終えて
一見強面な職人気質の社長さんが、ひとつひとつ丁寧に説明してくれた今回の工房見学。
ご家族やスタッフの方々はみんなとても親切で、工房のいろいろな部屋や作業工程を細かく見せてくれ、そこで働く方々の様子も間近で見ることができました。
私たちコツカマチカが販売しているお人形たちが、思った以上にたくさんの工程を経て作られていて、この手に届くまでにいろいろな人たちの知恵や工夫が盛り込まれていること、またこの国のものづくりや生活は、こういうふうにアナログながらも豊かに回っているのだなぁと、とても面白く、興味深く見学させてもらいました。
木のおもちゃや工芸品が名産のハンガリー。
その秘密の一部を垣間見せてもらった貴重な時間でした!