対するハンガリーを含むヨーロッパでは、サラダ油の主流はひまわり油。なので夏になると、田舎の風景は一面のひまわり畑となるのです。

ひまわり畑がたくさんあるため、養蜂家の方たちが「ちょっとお宅のひまわり畑でうちの蜂たちを働かせてくれないかい？」というふうにひまわり農家と契約をします。
ひまわりの花が大きく咲いている時期に、その中心に蜂の巣箱を置くことで、蜂たちは自然とひまわりの花の蜜の採取を始めます。
広大なひまわり畑があるハンガリーだからこそつくりだせる、ひまわりのはちみつ。これがひまわりのはちみつが生み出さる流れなのですね。

酸味とフルーティーな風味が特徴の、ひまわりのはちみつ。
まずおさえたいのが、ヨーグルトです。ヨーグルトの酸味と、フルーティーな風味がとてもよく合います。
また、他にも酸味のある食べ物、例えばクリームチーズも非常に良く合います。クラッカーの上にクリームチーズをのせて、ひまわりのはちみつをかけて――赤ワインの好きな方へ非常におすすめできる食べ方の１つです。

また、焼き菓子に使用すると、美しい焼き色に仕上がります。
ハンガリーでは「mézes kalács（はちみつの焼き菓子）」というクリスマスなどの飾りつけに使われる茶色いクッキーがあり、そのクッキーの美しい焼き色を出すのにひまわりのはちみつを使います。