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カロチャの刺繍 ハンガリー女性の美しさを象徴する、繊細な手工芸
母から娘へ。生活の中で伝えられる女性たちの伝統文化。
The transmission of traditional culture
ハンガリーの南部、ドナウ川沿いの小さな街、カロチャ。この街に昔から伝わる、伝統の民芸品、カロチャ刺繍。
いくつか存在するハンガリー刺繍の中でも、赤や黄色、青や緑、紫やピンクなど、カラフルでデコラティヴなカロチャ刺繍は、世界的に有名な、ハンガリーの文化的財産です。
日常の楽しみとして根付いたカロチャの刺繍文化
ハンガリー刺繍の中でも有名なカロチャ刺繍は、ハンガリーにおいて国を代表する伝統工芸のひとつといえますが、
元来、いわゆる専門の職人が難しい技術を駆使して作り上げる類のものではありませんでした。
一般家庭の女性の間で、お年寄りから小さな女の子までが広く楽しみ、
親から子へ、子から孫へと日常の中で伝えられてきた庶民の文化なのです。
- 布団や枕にあしらわれた 色彩豊かな刺繍
特に裕福でもない一般の家庭において、自分の持ち物に自ら花柄のモチーフを描き刺繍を施すことは、日々の生活の中のささやかな楽しみであり、物を大切にすることにも繋がっていました。
また地域によっては、刺繍の図案を描く「モチーフ作家」もいて、新しい図案が地域の女の子たちの間で流行するなど、当時のファッション文化としても強く根付いていたようです。
カロチャ刺繍の職人をたずねて
カロチャの街のメインストリート。
そこを通り抜けた穏やかな住宅街の一角にある、花でいっぱいの庭がある一軒家。
カロチャ刺繍の職人さんの一人、マリアン氏の自宅兼工房をたずねました。
- 門をくぐるとたくさんの色鮮やかな花々が出迎えてくれます。
- 多くの作品が彼女の手によって
生み出されています。
マリアン氏は、母や祖母から教わり、幼少の頃から慣れ親しんだカロチャ刺繍の文化を守っていこうと、日々刺繍づくりに取り組んでいる職人のひとりです。
しかし現在、カロチャやカロチャ近郊の村では、この刺繍文化を受け継ぐ若者がほとんどおらず、職人の高齢化も深刻になってきています。
カロチャを訪ねてくる観光客も減り、かつては自身の店を持っていたマリアン氏も、店をたたみ、現在は自宅にある工房にて、依頼を受けた作品をコツコツと作る日々です。
現地の職人がつくる、本物のカロチャ刺繍
コツカマチカの取り扱うカロチャ刺繍は、ハンガリー現地カロチャに在住する職人・マリアン氏の作る、
正真正銘の「カロチャ刺繍」です。
- ちょっと珍しいパプリカの刺繍のコースター
コースターサイズの小さなものや、ドイリーなど、飾りやすいサイズのものを主に取り扱っていますが、大きいサイズのものやテーブルクロスなど、ご要望があればお取り寄せも可能です。お気軽にご相談ください。
INFORMATION
カロチャ刺繍は、どのようにつくられているの?
ハンガリーのお土産、ハンガリー刺繍としてポピュラーなカロチャ刺繍。
お店に並んでいるカロチャ刺繍が、実際どのように作られているか、案外知らないものです。
そこで、特別にカロチャ刺繍が作られる工程をご紹介しちゃいます!
知って納得!カロチャ刺繍と人々のあゆみ
ハンガリーでは、市場などで実にさまざまな形や色柄のカロチャ刺繍を見ることができますが、その背景には、歴史的な変遷や色柄のもつ意味など、ハンガリーの人々の歩みがとても深く関わっています。
そんなちょっとしたエピソードを知ることで、よりカロチャ刺繍の素晴らしさを感じてみませんか。